愛される妻”でいるための心理と技術

【相談者:40代女性】

結婚14年になります。夫は私にとって大切大切な存在ですが、「愛し合っている」という実感はありません。
ところが、長年妻子ある男性と不倫関係にある友人は、彼からの愛されていると十分に感じている様子。
本人も心から彼のことを愛しているそうです。他にも似たような状況の友人が数名いますが、本当に愛情に満たされているように感じます。夫の愚痴ばかりこぼしているわたしたち既婚女性よりも、幸せそうにみえてしまいます。
いつも不思議に感じています。
結婚して長い期間が経過していても夫に愛されるためのヒントがあれば、アドバイスをいただきたいです。
家族のために、家族のことを考え毎日献立を組み食事をつくる。家族のために毎日一生懸命働く。
これが愛じゃなかったら一体なにが愛なの?

 

 

こんにちは。カルチャー専門家・かわせさやかです。

 

結婚すると、どうしても権利意識がうまれがちです。妻なのだから、愛してもらって当たり前。夫には、家族を愛し、自分たちのために働いてもらって当たり前。
一方、不倫関係は保証がないのです。扶養もしてもらえない、彼には自分以外の守るべき家族がいます。それでも愛することができるのは、本人たちにとっては、「見返りを求めない無償の愛」に近い感覚なのではないでしょうか。
家族のために、毎日会社へ出社する夫。結婚しているのだから当然、と思うかもしれません。でも、これが愛じゃなかったら一体なにが愛なのだ!と個人的には思っています。
「愛」も「幸福」も、生活のなかにたくさん散らばっていて、安心して暮らしている間は気づきにくいものなのかもしれませんね。

 

 

ドイツの社会心理学、哲学の研究者・エーリッヒ・フロムの言葉で。「愛は技術である」と。
本当に愛に技術などあるものなら、ぜひ習得してみたいものですね。

 

 

今回は、エーリッヒ・フロム著『愛するということ』から、愛し、愛されるためのテクニックを習得していきましょう。

 

ひとを愛し幸福になるためには、技術がいる!
愛はひとつの快感のようなもので、運しだいで得られるものだと思いますか? 
それとも、愛は技術で、知識と努力が必要だと思いますか?
フロムは問いかけます、このように。多くのひとが愛し愛されるには、「運」が必要と考えているかもしれませんね。
「相手次第」という言い方もあります。
でも、心のなかだけの存在の愛は、相手にも伝わらず、幸せを生むことはないでしょう。
愛には行動が必要で行動には技術が必要だとフロムは考えました。
『誰もが愛に飢えている。(中略)ところが、愛について学ばなければならないことがあるのだと知っているひとは、ほとんどいない』
みんな、愛を欲しっています。でも、愛について学ぼうとするひとはほとんどいません。
多くのひとは、愛について、「愛されること」にとらわれすぎて、「ひとを愛する」という能力のことを考えもしません。
愛されるためには、ひとを愛する能力を育てていくことが重要なのかもしれません。
『愛は能動的な活動であり、受動的な感情ではない。そのなかに“落ちる”ものではく、“みずから踏みこむ”ものである。愛の能動的な性質を、わかりやすい言い方で表現するなら、愛は何よりも与えるものであり、もらうものではない、ということができよう』

 

やはり、自分から愛するという行動をおこさない限り、何もはじまらないものなんですね。
『一人でいられるようになることは、愛することができるようになるためのひとつの重要な条件である。もし、自立できないとゆう理由で、誰かに頼りきるとゆうことは、その相手は恩人にはなりうるかもしれないが、二人の関係は愛の関係ではない。逆説的ではあるが、一人でいられる能力こそ、愛する能力の最低条件なのだ』
ひとを愛するためには、自分の心がきちんと自立している必要があるんですね。ぶれない自分をもっていれば、余裕がうまれます。自分自身に余裕がなければ、本当にひとを愛することができないものですよね。